レインボーと身体障害者手帳
レインボーは2010年(平成22年)に、喘息で身体障害者手帳(3級)を取得しました。
2023年(令和5年)に、心臓疾患で1級を取得しました。
手帳には、「気管支喘息による呼吸器機能障害(3級)」、「大動脈弁閉鎖不全症による心臓機能障害(1級)」と併記されています。
併記されているからと言って、福祉サービスがダブルで受けられることはなく、より重い1級のサービスが受けられるようになっています。

手帳には等級があり、重い順に1級、3級、4級があります(呼吸器、心臓は2級なし)
なお、障害によっては一定期間後に再認定が必要ですが、レインボーの場合は再認定はなく永久認定(一生等級が変わることがない)になっています。
取得できた場合どうなるのか?
取得できた場合は自治体にもよりますが、様々な福祉サービスが受けられます。
全国共通なものを挙げると、高速道路の割引(ETCも可能)、JR乗車券の割引(特急券は無割引)、路線バス・高速バスの割引、国内航空券の割引などがあります。
医療費の助成は、等級と自治体によって異なります
ところが・・・
重症患者でも通らない?
喘息で身体障害者手帳の申請をするには、重症度だけではすまない部分があります。
難治性(重症)喘息アリ、吸入ステロイドMAX、生物学的製剤使用中、週1回以上救急外来受診・・・と、重症のオーラを出している人でも落ちる人は落ちます。というより、こんな程度ではダメでしょう。
このような方からすれば「なんで?」「私、重症じゃん」「誰が取れるんだよ?」と思うかもしれませんが、レインボーの周りでも何人もの重症患者が落ちています。
それどころか主治医に相談した時点で却下されることもあるようです。
(喘息で取得出来ることを知らない専門医もいるようです・・・)
身体障害者手帳の場合、もっと違う指標が必要になります。
診断書に必要な項目
身体障害者診断書(呼吸器機能障害)の2ページ目以降には、下記のような項目があります。
- 身長・体重
- 活動能力の程度
- 胸部エックス線写真所見(レントゲン所見)
- 換気機能(肺機能)
- 動脈血ガス
不利な検査項目
喘息患者にとって、レントゲン所見、肺機能、動脈血ガスの3項目は不利です。
発作時以外は正常なことが多いからです。
当然、検査する時が発作時とは限りません。
コントロール出来ている時に検査しても、異常なしとなるでしょう。
どうすれば取れるのか?
ここまで引っ張っておいて申し訳ないのですが、障害年金のように社会保険労務士のような第三者に頼むという手段もなく、主治医を説得するしかないです。
説得できたとしても審査で通らない可能性もあり、診断書代が無駄になる可能性があります。
ここには掲載しませんが、認定基準はネットに出ています。
先ほどの検査項目についても認定基準が出ています。
難しいことしか書いてありませんが、読んで勉強するのも良いと思います。
手帳の取得を考えるくらいでしたら、検査数値は全部とは言いませんがきちんと勉強して、ある程度理解する必要があるでしょう。
最低でも動脈血ガスと酸素飽和度の違いくらいは理解しましょう。
障害年金とは認定基準が違う
他の疾患(障害)でも間違われるのが、障害年金と身体障害者手帳の審査基準は違います。
そのため、片方だけ通る可能性があります。
Googleで「喘息 身体障害者手帳」で検索すると、障害年金に関するページも混じって出てきます。
しかも障害年金の方がいっぱいでてきます。
障害年金のキーワードを抜いた検索結果はこちらからどうぞ。
これは、障害年金については、多数の社会保険労務士事務所が営利目的でWebサイトを出しているからです。
障害年金を申請する際には参考にしても良いですが、手帳の場合はスルーして構いません。